シングル(未満)マザー ~鏡花水月~

重度知的障害児の中学生(自閉症)ときょうだいとの日々。同じ悩みを抱える誰かが少し明るくなれるように。

<障害児を育てる>障害児の起こした事故の重点と対策

お久しぶりです。こんにちは。

いつもご覧いただきありがとうございます。

約1か月前、重度知的障害&自閉症の息子1くんの睡眠障害が再発している件を投稿しました。

毎日眠れないという戦いではなかったのですが、わたし自身いろいろと考えさせられることがあり、ブログをお休みしていました。

お休み中にも訪問して頂いた方々、コメントを頂いた方々、本当にありがとうございました。ありきたりな言葉ですが、とても励まされました(´ω`*)

書くことさえできなくなった現実を受け入れ、でもまた一歩ずつ踏み出す力もわいてきたので、また少しずつ始められそうです。

お付き合いくださいね(*^▽^*)

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この1か月間の息子1くんを観察していると、睡眠障害の影響は確実に息子1くんの平穏な時間をむしばんでいるとわかる出来事がありました。

パニックを起こすことが目立つようになり、放課後等デイサービスで窓ガラスを割ってしまいました。

 障害児のパニックは事故につながる

睡眠障害を再発してしまった息子1くんは、毎晩ではありませんが眠れない(眠りが浅い)日々が続いています。(最近はだいぶ調子いいみたいです)

充分に睡眠がとれていない体は、いつもより疲れやすくなりますし、気持ちは不安定さを増し、発達障害児のパニックをとても引き起こしやすい状態です。

中学2年生になった(特別支援学校在学)息子1くんは、体も大きく、力も人並みにあります。

その息子1くんがパニックに陥ったら、今回のような事故やもっと大きな事故に繋がる危険性が非常に高まっています。

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障害児の突発的事故の要因

息子1くんのような発達障害の子どもが事故を起こしてしまうのは、様々な要因があります。

かっこいい車を見たから、軽く触れたつもりが傷をつけてしまった。

よくわからずに他人の家の塀・ガラスなどを破損してしまった。

パニックになった際、近くにいた人にけがを負わせてしまった。(最悪の場合は死亡させてしまった)

発達障害児自身は故意ではないのですが、大きな問題になる事故は確実に起きています。

今回、息子1くんは放課後等デイサービス利用中にパニックを起こしてしまい、近くにあった窓ガラスをわざとではなくこずいてしまい、結果たたき割ってしまいました。

窓ガラスは割れてしまいましたが、まだ物損で済んだので良かったのです。

障害児の事故のどこに注目するか

発達障害児が事故を起こしてしまったとき、まず気になるのは相手のケガの具合(物損であれば破損の程度)です。

息子1くんの起こした今回の事故は、相手がガラス、近くに他の子どもたちもいなかったようなので、けがをさせずに済みました。その点だけは一安心です。

つぎに、また同じことが起こらないよう、改善策を考えるために、なぜこのようになったのか、障害児の行動に隠れた気持ちを読み解かなくてはなりません。

障害児の気持ち

息子1くんが事故を起こしたこの日、学校では離任式が行われ「体育館自体が苦手」で「式典という空気が苦手」なので、睡眠障害と重なり、息子1くんの気持ちはとても不安定でした。

また、息子1くん以外の放課後等デイサービス利用の子たちも、いつもと違う流れに「テンションが高くなりすぎてしまう子」「なんだか落ち着かない子」息子1くんのように「パニックを起こす子」が多くいたそうで、いつもよりかなりにぎやかな感じだったそうです。

この状況は息子1くんにとって、更に気持ちの不安定さを増す原因になったのではないかとデイサービスのA先生はおっしゃっていました。

障害児の起こした事故への対応

放課後等デイサービスはほとんどの事業所が、児童による物損などの危険がある為保険に入っているそうです。

息子1くんが割ってしまったガラスもその日のうちに対応し、直してくれたそうです。

本当に申し訳ない気持ちと、少しほっとした気持ちです。

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障害児の突発的事故への対策

特別支援学校に通われているお子さんを育ててらっしゃる方は、ご存知と思いますが、障害児(者)を対象にした総合保障制度というものがあります。

いろんな保険会社さんで行われていますが、障害を持つ子ども自身に対するケガの保証であったり、その家族の保証などがあります。

中でも今回の息子1くんの様に個人賠償責任保障をうたっている保険は魅力です。

息子1くんが不意に誰かをケガさせてしまった(入院させてしまった)、高価なものを壊してしまったなど、法律上の損害賠償責任を負う時に役立つ保険です。

お金ですべてが解決するわけではありませんが、ある意味「自分の子供を安心して生活させるため」に必要とされているのです。

わたしは保険屋さんになったこともありませんし、どこかとつながっているわけではないのであえて「ここ」とは載せませんが、興味のある方は「障害児 補償 保険」などで検索してみて下さい。

障害児の親の対応

息子1くんは現在まで「結局、いつでも誰か介助者が付いているから大丈夫でしょ」というわたしの安易な発想から、このような保険には加入していませんでした。

しかし、今回改めて「体は男の人に成長していく」息子1くんを目の当たりにし、真剣に検討しようと考え始めました。

本当に一緒に行動していても、目や心離さないようにしていても、わたしや介助者の力では防ぎきれない事故は起きるのだと身をもって感じました(; ・`д・´)

パニックを起こさない様、原因を突き止め、対策を練り、息子1くん自身を成長させることが一番大事ですが、突発的な事故は誰にでも起こりうることです。

「事故を起こすぞ」と思って車の保険に入っている方はいないように、障害児(者)だって「人に迷惑を掛けたい」なんて望んでいないのですから。

迷惑を掛けてしまった人に謝罪するのが一番最初、次は気持ちの他に出来る事を用意しておく必要があると感じました。

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最後に

障害児を持つ親御さんの悩みは尽きません。

子どもが成長するにしたがって、悩む内容はどんどん変化してきます。

同じ方法でOKな子、全然違うパターンの子とさまざまですが、少しでも同じ悩みを持つ方と共感し、毎日を少し前向きに過ごせたらいいなと思います。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

皆様にとって明るい一日になりますように