<障害児のきょうだい>塾で集中して学習する理由
こんにちは。
いつもご覧いただきありがとうございます。
重度知的障害&自閉症の息子1くんの姉、娘ちゃんは今年高校受験です。
まだまだ部活が忙しいと勉強モードにはなっていませんが、親としてはとっても気になるところです(*´Д`)
障害児のきょうだいの勉強
娘ちゃんと息子1くんは年子なので、ほぼほぼ生まれた時からずっと一緒に成長しています(成長スピードは異なりますが笑)
健常児である娘ちゃんは、普通の小学生でしたが家で「学校で出される宿題を親が答えを確認して丸付けをし、間違えた個所を教える」という作業が非常に大変でした。
そうです。息子1くんが常に一緒だからです。
障害児のきょうだいの自宅学習の難しさ
娘ちゃんが小学校低学年だった頃は、今以上に多動でしたし、今以上に何やるかわかんなかったです・・・。
目を離したすきに・・・ということが多く、集中して娘ちゃんの勉強を見てあげられない事も多々ありました。わからないところをしっかりと説明してあげたいのに、息子1くんがパニックを起こすと中断しなければなりませんでした。
また、算数セットの中身を息子1くんが出して遊んでしまうこともありましたし、教科書が行方不明や汚されていることもありました。
娘ちゃんがリビング学習をしていても、息子1くんはお構いなしにテレビやDVDを見始め集中できないことも日常です。
障害児のきょうだいの学習法
娘ちゃんが小学校高学年になってからは、自分の部屋で勉強し分からないところだけわたしのところに持ってくるというスタイルに変化しました。
ちょうどその時期、息子2くんも小学生になっていたのですが、男の子特有の「勉強なんてやらなくていいなら、やりたくない」志向だったので、親が見ていないとさぼるという悪循環に陥っていました(; ・`д・´)
また、やはり完全に娘ちゃん一人で学習するのは難しく感じていたので、息子2くんと共に集中できる「塾に通おうか?」という話になりました。
障害児のきょうだいの塾通い
障害児のきょうだいはなかなか家で集中して学習することが難しいので、時期は異なりますが娘ちゃん&息子2くんはそろって塾に通うことになりました。
自宅から近い塾なので、送り迎えもなく、なによりわたしが中学生の時に教えてもらっていた「この先生なら信用できる」という先生の塾にお願いしました。
障害児のきょうだいが塾に通った結果
塾に通えば成績が伸びる!わけではありません(笑)
わたし自身、二人に望んでいたのは、成績アップではなく、
「集中して学習に取り組める時間を設けること」と、
「学習に集中することを身に付けること」でした。
もともとまじめな娘ちゃんは、さぼることなく最初から「難しいことも教えてもらえる」としっかり通っていました。
一方、息子2くんは幼さもあり、最初はさぼったり遅刻したりでしたが、しっかりと注意してくれる先生方のおかげもあり、まじめに通えるようになりました。
結果、二人とも自分に合ったスタイルで集中して学習に取り組めるようになり、成績も安定しました。
障害児のきょうだい塾と自宅学習
現在では、学校が勿論中心ですが、難しい・考える・時間がかかる学習は塾でしています。
家での学習は、問題集などの答えのある問題(わからない時は塾で聞く)、やり直し、音読などになりました。
息子1くんがパニックになっても、「もーーー!!」となるほどのイライラは家での学習ではないようにしているようです。
自分たちなりに考えてくれて、ありがとう。
障害児のきょうだいが通う塾のH先生
娘ちゃん&息子2くんが通う塾のH先生は、わたしが中学生の時から(20年程前)変わらず、怒るとしっかりこわい先生です(笑)
現在では塾の講師の傍ら、不登校の生徒さんに対する学習のサポートなども行っているそうです。
わたしが個人面談の際に「娘ちゃん、息子2くんの他に、真ん中に重度知的障害&自閉症の息子1くん重度知的障害&自閉症の息子1くんのがいるんです。
自宅では、集中して学習することが難しいので、ぜひ先生の力をお借りしたいです」と話したところ、H先生は驚き、
「実はうちも3人子どもがいるんだけど、真ん中の子が同じく重度知的障害&自閉症って判定が出たんだよ」とお話しされたんです。
こんな偶然ってあるんですね(笑)
H先生の障害児のきょうだいの塾での学習のすすめ
障害児の親であるH先生自身、思うことがある様でした。
「意思疎通ができない子に、勉強するから静かになんて言っても絶対無理だよね。
何をしちゃうかわからない子が家にいて、勉強に集中しなさいっていうのもなかなか難しい。お母さん自身も手いっぱいになるし、家事だって、家での仕事だって中断するのが当たり前でしょ。中断しながら集中するのは大人だって難しい。
そうしたら、やっぱり家庭とは全く違う場所で、必ず集中できる空間が学習以外の面でも必要になってくると思う。
集中することが身に付けば、自分でメリハリが付けられるようになるから。
そうすると次第にどこでも集中できるようになる。
家で集中できない事情がある子こそ、塾に通うべきなんじゃないかと思う。
自分の子どもたちも(まだ未就学児なので)大きくなったら、学習は塾でさせようと思ってるよ。
それに、成績が上がれば、その子たち自身の自信につながるしね」と話していました。
先生は学習に遅れのある子も、塾で個別で指導したり、療育施設の親子通園にも積極的に参加しています。
「療育参加をすると教え方を教えられることがある」とも話していました。
わたしにとってH先生は、教育のプロですが、「教えられること」がまだあるなんて素敵です。
「とりあえず、娘ちゃんと息子2くんをまじめに塾まで通わせることがお母さんの仕事ね。あとはまかせてください」という心強い言葉を信じて、今日も二人を遅刻しないように「塾行かないと~」と声を掛けたいと思います。
長くなりましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
みなさまにとって素敵な出会いがありますように~