シングル(未満)マザー ~鏡花水月~

重度知的障害児の中学生(自閉症)ときょうだいとの日々。同じ悩みを抱える誰かが少し明るくなれるように。

<障害児を育てる>親が心に余裕を持つ方法

こんにちは。

ご覧いただきありがとうございます。

新しい学年が始まると、追われてしまうのが子どもたち一人一人の提出書類です。

わたしすごくうっかりしているので、1枚書き終わってから初めて、

「これ娘ちゃんのなのに、息子2くんのこと書いちゃったよ」ってことがあります。

今年はないように、気を付けて書ききりたいと思います。

普段は文字書かないので、いい頭の運動になるかと(^^♪

 

 

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重度知的障害児のこわいもの回避方法

今年度は新しい学校にすすむ子供はいないので、比較的平穏に過ごせています。

保護者会やらは3人分ありますけど・・・

子ども達3人が全員未就学児だった頃の大変さに比べて、少し落ち着いたな~と感慨深く思うことがあります。

重度知的障害(新中学2年)&自閉症の息子1くんは、まだ2歳になりたてくらいのことしかわかりません。

言葉は話せませんし、意味のある単語もほとんど言いません。

気分に合わせて音にならない言葉を発します。

練習していますが、トイレもまだできません。

そんな息子1くんがこわいものは暗いところ、大きい音、大人の怒鳴り声、鬼などです。

でも今一番怖いものは、かなりおしゃべりな「2歳のいとこ」です。

いとこくんは「ママおかえり~」「にーに、たべる~」などちゃんと2語文もマスターしています。

息子1くんといとこくんは理解している言葉の種類が同じくらいなので、いとこくんの話している「これ、ちょうだい」に対し、息子1くんはちゃんと答えてあげます(行動で)

でも、一番こわいのは、いとこくんが泣いてしまうことです。

どうしても回避したいのになかなか思い通りにいかない2歳児!!(笑)

重度知的障害児の心が見える時

息子1くんが何か悪いことをしていなくても泣いてしまうお年頃なのですが、

息子1くんは「泣いた」ことしか理解できないので、

ひたすらに頭を下げて謝ります。

「自分がわるいことをしてしまう」という認識がある息子1くんを見ると、

わたしはちょっとだけ胸が苦しくなるのです。

そんなの2歳じゃわからないよ

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障害児を素直に「かわいい」と思えるのは心に余裕がある時

 二人の行動を見ていると「本当に2歳くらいなんだな~」「かわいいなー」とほのぼの眺めてしまうわたしです。

そして、今のわたしは心に余裕があるんだな~としみじみ感じます。

息子2くんが1歳半だった時、息子1くんは5歳でした。

そのころの療育手帳判定時の知的理解度は「1歳半くらい」と言われました。

もう言葉もなくなっていた息子1くんと、1歳半のとことこ歩く息子2くんは、今のいとこくんと息子1くんを見ているのと同じような様子でした。

「あ~同じ歳くらいのことしてる」と感じると、わたしの心には焦りばかりでした。

本当に1歳半の子と同じなの?

追いつく日は来るの?

このままどうなるんだろう

自傷で息子1くんの顔はぱんぱんに腫れあがり、それでも自分の顔をたたき続ける日。

イライラすることも多く、他傷もひどくなりどこにもいられないと感じた日。

不眠が続き、ぼーっとしているか、泣いて暴れるかしかなかった日。

専門の先生を何件も回り、いろいろな療育訓練を受け、現実を少しでも変えたかった日々。

結果を出すことに焦るのは心に余裕がない時

何かをしたからぱっと変わった、努力が報われたということは結局なかったです(笑)

訓練や受診や療育は無駄だったとは全く思っていませんが、特効薬はなかったな~と。

あえて言うなら、特効薬はわたし(母親)の余裕でした。

息子1くんのことばかりに気を取られ、自分自身が寝られていないこと、食べられていないことにさえ気づいていませんでした。

体が悲鳴を上げ、動機が止まらず、めまいもひどくなり吐き続け、突然倒れる事が何度かあってから、やっと心療内科を受診しました。(自分の為に時間使うなら、息子1くんをどうにかしたかった)

ワンオペだったので、仕方なく子どもたち3人を連れて行った心療内科の先生の言葉は今でも忘れられません。

(障害のある子を育てるのは)誰でも大変ですよ。

それが普通です。

気をはってお子さんを守る為に戦うのも大事ですけど、戦うためにも休息は必要ですよ。

ずっと寝られてないんじゃないですか?」

その時初めて自分がずいぶん寝ていない事に気付きました。

「はい」と返事をするのが精一杯で、わたしはいつの間にか泣いていました。

「まま~。だいじょうぶ?いたいの?」と聞いてくる娘ちゃんと息子2くん。

その時は何故かおとなしかった息子1くん。

「お母さんが一生懸命なのは、こんなに小さい子たちにもちゃんと伝わってるでしょ。

気持ちはこの子(息子1くん)も感じるんだから。

一度みんなでよく寝てから考えてみましょう」

その日は息子1くんも寝つきがよく、わたしは処方された睡眠導入剤で久しぶりに寝ました。

わたしが目覚めた時も、まだ息子1くんも寝ていて「わたしの切羽詰まった感じ」が息子1くんを不安定にしていたのかもとも感じました。(それだけが答えではないですが)

心の余裕にメーターはないから、わからないですね。

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心に余裕を持つためには、心の風邪予防が大切

眠れない日は今でもあるけれど、悩んでしまうこともあるけれど、心の風邪予防は大事です。

心療内科の先生が「わたしを認めてくれた」ことは大きく、子どもたちに対してもそれぞれを「認める(受け入れる)」ことが大事なのだと少しずつ思うようになりました。

結果を見るだけは簡単ですが、「そこまでにどれだけのことがあったのか」をまず認めてもらうと嬉しくなります。

頑張り過ぎるとまた「心が風邪をひいてしまう」ので、

ぜひ皆さんも、心の風邪予防に「まあいいか」をマスクみたいに口元に準備してください(笑)

そんな日々があって、今は「今の息子1くんはこれでいいんじゃない」と思えるようになりました。

気持ちのままに書いてしまい、読みにくいところもあったと思います。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

みなさんにとっていい日になりますように~