<障害児を育てる>食べ物の見た目に対するこだわり(いちご編)
こんにちは。
いつもご覧いただきありがとうございます。
実は先日、わたしの誕生日がありまして、職場の方から大好きないちごを頂きました。
もう高級いちごでありがたいのなんのって( *´艸`)
自閉症児の食べ物の見た目問題
数日前にも重度知的障害&自閉症の息子1くんの食べ物の見た目にこだわる話をしましたが、今回は頂いたいちごについてのこだわり(?)をお伝えします。
いちごは赤いので、緑の野菜と違って「見た目からして、いや」という反応はしませんが、安いものだと1つ1つの甘さに差があるので「なんで味違うの?(甘さ違うの?)」といった反応をよく見せます。
自閉症児は「初モノ」は苦手
人参、ジャガイモ、ピーマン、もやしなどのメジャーな野菜は、1年中食べられますが、フルーツ系はやっぱり旬の時期しか購入しないので口にしません。
そうするとフルーツ系は1年弱の期間を開けてから、再び口にすることになるので、息子1くんにとっては「初モノ」ではなく「初めて食べるもの」と認識することが多いようです。
新しいことは苦手な自閉症児ですから、新しい食べ物(だと思ったら)は身構えてから口に入れます。
見たことはあるけど、味までは覚えていないような感覚なのか、ちょびっとだけかじって味見してから食べ始めます。
思い出すのか、安心するのか、しばらくすると普通に食べ始める事が多いです。
自閉症児はディップするのが苦手
マヨネーズやケチャップ、しょうゆ、ドレッシングなどを小皿に入れ、食材を付けて食べるディップは、息子1くんはとても嫌がります。
お皿が別だから、別の料理(?)と感じているのかもしれません。
もともとの盛り付けの一部(オムライスにケチャップをかけるように)だと抵抗はあまりないようですが、ポテトにケチャップをつけることは嫌がります。
スプーンでマヨネーズをすくってブロッコリーにのせるのはNGだけど、直接マヨネーズを容器からかけるのはOKなど、とにかくディップはいやと、かたくなです。
まさに自閉症児のこだわりといった感じです。
自閉症児のいちごの見た目問題
いちごも生のいちごは問題ありませんが、さまざまな形に加工されたいちごはそれぞれに自閉症児息子1くんの反応が違います。
いちごジャムは果肉の塊のところは苦手なようで、避けて食べます。
ヨーグルトにいちごが入っていると「異物混入」と思うらしく出します。
ケーキのスライスされたいちごは、よく観察してから(いちごと認識してから)食べる事が多いです。
いちご味のチョコ、シェイク、アイスなどは平気な顔で食べます。
パックに入ったいちごオーレ問題
牛乳パックに入っているいちごオーレに対する自閉症児息子1くんの反応は特に面白いです。
「パッケージはイメージです」が全く伝わらないんだな~と実感します。
基本的にいちご味は好きなので、いちごのパッケージを見ると自分から「買って」と持ってくることも多いです。
パックから直接
パックに直接ストローを挿して飲むときは、問題なく飲んでいます。
水分は出された分を必ず飲み切ってしまうので、ストローで飲むときは一気飲みになってしまいます。
コップに入れて
大きいいちごオーレのパックなどから、コップに分けて飲ませようとすると息子1くんの態度は豹変します。
パックから出てくる「ピンク色の液体」は受け入れられません。
そもそも食べ物としての認識が無いようで、一切口を付けなくなってしまいます。
「飲んでみなよ~」とすすめると、怖い顔で拒まれます。
きっとパックのまま飲んでいる時も中身のイメージは、いちごのイラストそのままなのだと思います。
いちごの赤+牛乳の白=ピンクの発想は難しいようです"(-""-)"
一度、いちごガラのグラスに入れたのですが、まったく口を付けませんでした(笑)
いちごに練乳をプラスする問題
いちごには練乳をよくつけるわたしですが、息子1くんはディップスタイルが苦手なので嫌がります。
強要はしないのですが、なんか甘いにおいがする~と誘われるのか、指先に練乳をちょこっとつけて舐めては味見しています。
気に入った時は、わざわざスプーンを出してきて、すくって食べることもあります。
いちごも好き、練乳も好き、でもいちごに練乳をかけるのはいやというこだわりです(笑)
練乳の作り方
練乳といえば赤×牛のチューブタイプのイメージですが、実はかなり簡単に家でも作れちゃうんです。
家で作ると甘みが調節できるのもメリットですね。
材料:砂糖50g、牛乳(豆乳)200ml、塩少々、お好みでバニラエッセンス
作り方:材料を全部鍋に入れ、よく混ぜます。
中火~弱火にかけ、焦がさないように混ぜながら半量になるまで煮詰めたら完成!!
粗熱をとって、冷蔵庫に移せば1週間程度は日持ちします。
いちごの他にも、トーストに塗って食べるのが好きです(´ω`*)
試してみて下さいね。
自閉症児のこだわりには眼鏡も
放課後等デイサービスでお世話になっているA先生はいつもメガネです。
でも、視力が落ちてしまったため、コンタクトに変えたそうです。
しかし利用している子どもたちからの「メガネは?メガネをしてないのはA先生じゃない!」というクレームが多発したため、現在はレンズなしのメガネをかけています(笑)
わたしはド近眼のため、常にコンタクトかメガネを併用していますが、息子1くんにとってはそれは「どちらも見慣れている」ようでクレームは来ません。
でも、いつもメガネの姿しか見ていない人には「メガネをかけているはず」というこだわりがしっかりあるようです。
息子1くんのような自閉症の子はこだわりが強いと大変なことも多いですが、
ちょっとした変化に誰よりも早く気付くというすごい力を持っています。
息子1くんの気づいた変化に、できるだけ多く気付いてあげたいなと思います。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
皆様にとっても何か気付きのある一日になりますように~