シングル(未満)マザー ~鏡花水月~

重度知的障害児の中学生(自閉症)ときょうだいとの日々。同じ悩みを抱える誰かが少し明るくなれるように。

<特別支援学校>道徳教科書が公立小学校と同じという不思議

こんにちは。

いつもご覧いただきありがとうございます。

新学期が始まり、慌ただしいのが少し落ち着いたかな~と感じている、わたしです。

毎年想像するのですが「自転車のこぎだし」のイメージです(o^―^o)

最初が一番、不安定でハンドルもふれます。

こぎだしの足は力強く踏ん張ります。

1回転、2回転と進むと順調に走り出し、自由に向けて走り出す・・・

4月当初はそんなイメージです。

 

 

f:id:strawberrybuffet:20190411151222j:plain

特別支援学校は中学部が最も人数が少ない

息子1くんの通う特別支援学校では、1学期が始まってすぐに全校で行う保護者会があります。学校から、こんな予定で進みますよ~、変わったところはここですよ~的なお話があります。

その後、小学部、中学部、高等部に分かれての詳しい説明があります。

息子1くんはめでたく中学部2年生に進級したので、中学部のわたしは懇談会に参加しました。

人数が少ない中学部の利点

小学部も1学年の人数が少ないのですが、6学年あるのでそれなりの人数が揃います。

高等部は、中学校までは普通の学校に通っていた子(支援学級含め)が、義務教育が終わった段階で、特別支援学校に入学するパターンが多いです。

(小学部・中学部での途中編入も可能ですが、高等部では全体の約半分が、普通の中学校からの新入学の生徒になるみたいです)

なので、3学年しかいない、転入生も少ない中学部は人数が少なくなります。

その利点(?)である小回りを利かせて、新学期最初の懇談会では、

保護者に中学部全生徒が挨拶をしてくれます。

人数が多いとなかなか全員の顔って見られませんよね(^^♪

ついつい自分の子だけに目が行きがちな療育の中で、他のクラスの生徒の成長具合をみんなが楽しみに見られちゃうんです。

f:id:strawberrybuffet:20190411151242j:plain

中学部恒例!全生徒挨拶

1年生1組から順に入場して、1人ずつ「できる範囲での自己紹介」をします。

緊張でがちがちに固まってしまう子

ハイテンションになってしまう子

走り出してしまう子

泣き出してしまう子

隠れてしまう子

動じない子

いろ~んなタイプの子がいます。

先生が、必要に応じて手助けをして、どんな状態の子でもちゃんと平等に「いまできる最大限の努力をした」挨拶をします。

保護者も、先生も「頑張っている」のがわかっているから、何があってもみんな笑顔で挨拶を聞きます。

どんな時でも穏やかな空気が流れるってステキなことです。

息子1くんは話せないので、先生が「息子1くん!」と名前を呼んでくれ「はい・・・」と返事をしたような、しないような、しないような(笑)

返事をするとき以外は、ハイテンションでジャンプしまくっていました(-_-;)

お隣のママさんから「また高く飛べるようになったんじゃない?(笑)」と言われました。「高跳びとか幅跳びのルールが理解できれば活かせるのに~」とわたし。

息子1くんは超多動で動き回っているので、スレンダーで引き締まり、ジャンプし続けるふくらはぎがアスリート並みに筋肉質、太ももは反則なほど美しいです(;'∀')

特別支援学校中学部の授業内容

特別支援学校中学部にも時間割があります。他の学校と比べたら、ゆったりとしていますが。

毎日保健体育があり、授業前の朝トレといったマラソンなども頻繁にあります。走らない日はないです(笑)

体は中学生なのでみんな体力があるんです。(個人差はあります)

体力は健康の基本ですし、毎日を普通に暮らすためには必要不可欠です。

また特別支援学校に通う子はどうしても、体力がないと卒業後の進路選択が狭まってしまうし、卒業後も体力がないと困ります。

だから先生方は積極的に子どもたちの体を動かします。

健常児でもいえる事ですが、体を動かすことはストレス発散に繋がる面もあり、情緒が落ち着いたり、睡眠も安定しやすくなると言われています。(寝ない日もありま

すが)

わたしも部活をしている娘ちゃん&超多動の息子1くんを見ていると「健康の為にスポーツ!」おすすめします。

体育の授業以外に国語、数学、美術、音楽などの教科もあります。

個人の特性に合わせ、できること、できるようになってほしいことを行います。

特別支援学校で使用する教科書

教科書は、一般の教科書ではありません。息子1くんの教科書の多くは絵本です。

数の絵本、文字の絵本、塗り絵の本、音の出る歌の絵本などです。

〇・×が分からない子に「あいうえお」を教えるのは、ちょっと違いますから。

でも、わたしは一つだけ不満というか、不思議というか・・・に思っている事があります。

家の絵本を「これって教科書だったら、なんの教科に当たるんだろうと」考えるのも面白いです。

f:id:strawberrybuffet:20190411151314j:plain

特別支援学校も公立小学校も道徳の教科書は共通

それは道徳の教科書です。

きっと、道徳の教科書は一律で決まっているんだと思いますが、息子1くんに配られる道徳の教科書は一般学級と全く同じものなんです。

なので息子1くんが小学部の時は、我が家には娘ちゃんの、息子1くんの、息子2くんのと3冊道徳の教科書がありました(; ・`д・´)

息子1くんは「道徳の前に」って問題なんですが、仕方ないとはわかりつつも、

そーゆーとこは一律ってなんか違うと感じてしまうんですよね。

もう少し偉い人が本気で考えてくれるなら、道徳の教科書を配ってくれるより、

息子1くんの使うプリントをカラーにしてほしい。

息子1くんの様に全く話せない子の様子を知るためには、学校配布のプリントと日々の連絡帳しかありません。

分かりやすく写真をのせてくれているんですが、モノクロだと厳しいのが多いです(人の顔とか、場所の写真とか)

視覚優勢な息子1くんにとって

プリントを目で見て確かめることは、

文字で情報を得られない分、重要なことです。

先生に伺ったところ、やっぱり予算の問題みたいです。

「そしたら道徳の教科書じゃなくってさ」と(偉い人に)言いたかったわたしです。

特別支援学校中学部2年生も新たな気持ちで

また、不思議な愚痴をこぼしてしまいました。

世の中に不満を言うつもりはないんですが(笑)

だってわたしも息子1くんも世の中の一部なので(´ω`*)

不思議なことの答えは出ないけど、一つ新しい不思議を発見できたということで。

今日も新しい気持ちで迎えたいと思います。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

みなさんにとって、新しい日がまた素敵な一日になりますように~