シングル(未満)マザー ~鏡花水月~

重度知的障害児の中学生(自閉症)ときょうだいとの日々。同じ悩みを抱える誰かが少し明るくなれるように。

<障害児のきょうだい>寝坊しても、朝の介助を冷静に行う方法

こんにちは。

いつもご覧いただきありがとうございます。

突然ですが、朝は強い方ですか?

わたしは、何故か起きられる時期と、どうしてもぱっと起きられない時期があります。

今はまさに、なかなか起きられない時期です。

春眠暁を覚えず・・・とは言ってられませんし(;´・ω・)

 

 

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寝坊した時の冷静さを欠く思考パターン

先日、うっかり寝坊してしまいました。

 「やばい」と目覚めカーテンを開けると、部活の朝練があった娘ちゃんも起きだして、身支度を始めました。

とりあえず、お弁当より先に朝ご飯を用意しなきゃ!

一番最初に家を出発する娘ちゃんの分から、パンを焼かなくては・・・と、冷静に段取りを考えつつ、目玉焼きを焼き始めました。

すると目の前に息子1くんが立っていて、びっくり( ゚Д゚)

「おはよう」は言えないので、起きるとわたしの前に立って「おはよう」のテレパシーを送ってきます。

いつも起こさないと起きないのに、昨日は寝つきが悪くて日付変わるまで起きてたのに、そのおかげでわたしも寝不足なのに。(言い訳です)

基本的に焦っているので、予想外のハプニングが起きると対応しきれないパターンです。

冷静さを欠き選択肢を間違え介助を最優先してしまう

息子1くんがぼんやり立っているのを発見し、更に動揺がひどくなります。

息子1くんは起きたらまずトイレに行って、おむつを替えたら朝ご飯です。

中学生になっても言葉が話せない、身辺自立があまりできていない息子1くんにはすべて介助が必要です。

息子1くんはパジャマのままご飯を食べます。

「だって汚しちゃうことが多いから」という親の勝手です。

 そうしないと、今一番の食べ盛りの息子1くんは、起きるとすぐに食べ物を探します

テーブルに準備できていないと、冷蔵庫をあさってみたり、引き出しを開けてみたり。

とにかく朝からじっとしていない息子1くんを落ち着かせるには、食べ物を渡さないといけません。

息子1くんの最近のお気に入り「ピーマンたっぷりのピザトースト」を焼かないと、癇癪まで起こりかねない状況です。

とりあえず、「すぐできるから」と椅子に座らせ、息子1くんには緑茶(なぜか大好き)をカップに注いで渡しました。

ここで判断をミスったわたしは、息子1くんのトーストを先に焼き始めてしまったのです。

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「介助最優先」の間違えた選択をした結果

先に目玉焼きは焼き上がり、野菜を添えて娘ちゃんの席へ。

まだ娘ちゃんは準備の最中でしたが、次に出来上がったのは息子1くんのピザトースト×2。早速食べ始める息子1くん。(とりあえず大暴れは回避)

ほぼ同時に、着席した娘ちゃんはトーストに野菜と目玉焼きをのせて半分に畳んで食べようと思っていたらしく、牛乳だけ飲んでいましたが、ほぼ手付かず。

やっと娘ちゃんのトーストが焼きあがったと思ったら「今日は当番だからいつもより早くいかなきゃなんだ。もう行くね」と席を立ちました。

「え?そうなの?ちょっと待ってよ。少しでも食べたら?」と聞いてなかったことにちょっとイラっとしてしまったわたし。

「うん。でも遅れちゃうから、行くね」と娘ちゃん。

「お腹へって大丈夫なの?」と聞いたわたしの顔は、寝坊してしまったことと朝ご飯を食べさせられなかったことで、やってしまった感があふれ出ていたと思います

「ママ。大丈夫だよ」と言って行ってしまいました。

冷静な対処ができなかったわたしとは正反対に、娘ちゃんの表情はいつもと変わらない穏やかな顔で。

「介助最優先」はいつも正解ではない

娘ちゃんが出かけたら、また息子1くんの朝の支度の介助です。

息子1くんがご飯をしっかり食べたら、汚れちゃったパジャマを洗濯機に入れて、顔を拭きます(なかなか顔をじゃぶじゃぶ洗えない)

前後をチェックしながら介助して着替えます。ハンカチも忘れずに。

焦りながらも、いつものように息子1くんの介助をしつつ考えます。

ねえ、今の「大丈夫だよ」は、ママに気にしないでいいよって言ったの?

わたしは寝坊してイライラしていたのに、娘ちゃんの当番を言っていなかったことに腹を立ててしまった。

でも娘ちゃんは「もっと早く起こしてよ」とか「ママが寝坊したからでしょ」と言わなかった。一番冷静にその場をとらえていました。

責めなかった。わたしが寝坊したことを気にするから?

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「介助最優先」を理解してくれる娘ちゃん

娘ちゃんはいつだって介助が必要な息子1くんを引き合いに出すことはありません。

「息子1くんよりさきにパン焼いてくれればよかったのに」とか、

「息子1くんは、してもらってばっかりでずるい」とか、

「息子1くんばっかり特別扱い」とか。

でも、4歳も違うのに息子2くんには言います(笑)

娘ちゃんがいつも我慢しているとは思いません。

でも、娘ちゃんや息子2くんにいつも救われてるなと思います。

朝の介助以上に大切なこと

いろんな気持ちが入り混じりますが、

やっぱり伝えたいのはありがとうという気持ちです。

きょうだいで「嫌な気持ちをぶつけあわないでくれてありがとう」

母はもっと、動じない母にならなきゃと思うのです。

www.strawberrybuffet.work

結局、わたしが仕事終わりに家に帰ると、娘ちゃんはお昼にお弁当を食べ、部活終わりにおやつとして目玉焼きトーストとはちみつバタートーストをたいらげていました( ;∀;)

成長期おそるべし・・・健康が一番ですからね(o^―^o)

せわしない朝だからこそおすすめなのは「(全部できてなくて)ごめん」と「ありがとう」な二言です!

そして朝はできるだけ笑顔で送り出したい母なのです

寝坊はまずしないこと!(が望ましい)、イライラしないで回りをしっかりとみて判断することが大事です。

たわいもない話でしたが、

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

皆様も健康でお過ごしください~