<障害児を育てる>障害児の洋服のおさがり問題
こんにちは。
いつもご覧いただきありがとうございます。
もうあっという間に「夏が近い」と感じる日が増えてきましたね。
寒がりのわたしも衣替えに本腰を入れてしなければいけない時期なってきました。
この1年間の子供たちの成長はすさまじく・・・去年ぴったりの洋服がだいたい着られないという現象に大慌てしています(; ・`д・´)
障害児の洋服のおさがり
我が家の重度知的障害&自閉症の息子1くんは、学年平均に比べると若干背が小さく、超スレンダーです。
そのため、同級生(もちろん上級生も)からおさがりを頂くことが多く、大変助かっています。いつもありがとー( *´艸`)
他にも、いとこからなどのおさがりも、もちろんいただいていますが(笑)
洋服のおさがりは兄弟間では基本
我が家には息子1くん(中2)の下にも弟の息子2くん(小5)がいるので、男児同士の洋服のおさがりは基本中の基本です。
損傷の激しいもの以外は、基本的にお下がりさせてしまうケチな母です。
もうすぐ息子2くんが思春期に入るので「おさがりなんてダサっ」と始まりそうですが(;´・ω・)
学校用ジャージもおさがりは助かる
小学校・中学校の指定ジャージも男女差がなく、ゼッケンさえ縫いかえれば使えるのでおさがりをさせています。
「大きくなるのが早くって新品のまま使わなかった~」といって譲っていただくこともあります。
息子1くんは特別支援学校に通っているので、娘ちゃん・息子2くんとは違うジャージになりますが、同じ特別支援学校の上級生が使っていたけどまだきれいなジャージも着ています。
障害児の親たちが気にするおさがり
先日、娘ちゃん(中3)が学校指定のサブバッグ(ジャージとかタオルとか水筒を入れている肩掛けバッグ)のファスナーを破損して閉まらなくなってしまいました。
「中3で新しいのか買うの?(; ・`д・´)」といった、無駄にケチな親子なので、だれか知っている人に使い古し持ってないか聞いてみよう!ということでご近所さんをリサーチしました。
すると、息子1くんと同じ特別支援学校に通うお嬢さん(中学校までは公立に通っていた)が「まだあるよ~。使い古して汚いけどいい?」と言ってくれたので、喜んでいただいてきてしまいました(笑)
バッグを頂く際に、お嬢さんのお母さんから「(特別支援学校に通ってる)この子のだけど、娘ちゃん嫌がらない?」と聞かれたのです。
「え?全然問題ないですけど。うちの重度知的障害児の息子1くんに比べたら、めっちゃ普通だし(笑)
うちの娘ちゃんは、お嬢さんのこと知ってますけど、ただただラッキー♪って喜んでましたよ。
それよりも何よりも、サブバッグはサブバッグです!!
感謝ばかりなのに、そんな悲しい言葉言わないでください」
障害児が手作りした物品はOK?
特別支援学校が1団体として、催し物に参加した際にバザーを行うことがあります。
作業学習で作ったお皿の販売や、おもちゃ、ポチ袋などの販売をします。
特別支援学校と名前を大きく出しているので、何かしらの障害を持った生徒が作った作品と分かって、希望する方には購入して頂きます。
「上手にできてるね」「頑張ったね~」などの言葉が飛び交いとても和やかなムードで行われます。
障害児が使用した洋服はおさがりNG?
息子1くんは特別支援学校に入学する前に通っていた発達支援センターでも、特別支援学校と同じ様に団体としてバザーに参加するのが恒例行事となっていました。
まだまだ未就学児は成長が早く、大きくなったら着せようと思っていた可愛い洋服などが成長に追い越され、あっという間にきれいなまま着られなくなることが多いですよね。
なので、小さいサイズの洋服も(もちろん新品だけ)バザーの商品として出品していました。
出品された洋服を見て「この洋服って、こちら(発達支援センターに通っている)お子さんが着てたの?」と尋ねていかれるご婦人がたま~にいたんです。
どんな意味でしょうかね??
障害児のおさがりと考える不自然さ
バザーって家で使用しなくなったものを出品するものですよね。
しかもこの頃のバザーは衣類については「新品のみ」に限定されていることがほとんどですよね。
障害児が頑張って作成した製品は販売してもOKなのに、使用してない(100歩譲って少しくらい使用したかも)おさがり衣類はなんでNGなんですか?
目線がずいぶん高いところにいらっしゃいませんか?と感じてしまいます。
自分自身も障害者になる可能性、障害者の親族にある可能性はゼロではないのですが。
障害児からのおさがりに「偏見」を感じる
わたしがよくおさがり洋服をいただくのは、もちろん節約もありますが、障害児を育てている親御さんの気遣いの末でもあるのです。
「うちのこ(障害児)が使っていたものをいる?なんて言えない」
「それとなく断られることが多いから、言わなくなった」
「親(障害児の祖父母)に、この子(障害児)の衣類はおさがりにするもんじゃないといわれている」
うちの息子1くんのように多動の子も多いですが、その子が使い古しためちゃくちゃ汚れている洋服をおさがりにするはずはありません。
では理由は「障害児の着た洋服はいや」という偏見ということになります。
細かいところから障害児に対する意識改革を
見た目で判断の付かない障害児は、知らない方にはとても不思議な存在です。
急に大声をあげる、奇声を出す、ジャンプしてしまったり、大きな音を出したり、怖がってみたり、泣きだすことも、怒り出すことも、笑い出すことも、その行動を予測しづらいことばかりです。
でも、着ている洋服はみんな同じですよね。
障害児自身や障害児を持った親の側からは、訴えにくい「区別意識」はいつになったら変わるんでしょうか。
その人の特性に合った「合理的配慮」を、「特別扱い」と考えられてしまう意識も変わっていってくれればと願います。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
皆様にとって素敵な一日になりますように~