<障害児を育てる>公立校には特別支援学級が必要と考える理由
こんにちは。
いつもご覧いただきありがとうございます。
4月から、重度知的障害&自閉症の息子1くんが通う特別支援学校の通学バス停にお仲間が一人増えました。
わたしの利用するバス停は人数が減少するばかりで「バス停変更の危機」だったので、ちょっと嬉しいです( *´艸`)
特別支援学校高等部に入学したご近所の女子高生
息子1くんたちのバス停に来たのは、なんと女子高生!(特別支援学校は男子割合が高いので、わたしも女の子に反応してしまいます笑)
付き添いでお母さんも一緒にいらしてます。(なれると一人でバス停まで来られるようになる子もたくさんいます)
おとなしそうな子で、高等部用の制服を着ているので素敵です(´ω`*)
息子1くんは高等部になっても、汚しちゃうから制服通学は無理だろうな~と思いつつ見惚れてしまいます。
足元も真っ白いスニーカーで素敵~と思ってみていたら、娘ちゃんと全く同じスニーカーを履いてたので、思わず「あっ!うちの娘(名前は言ってない)と同じスニーカー」と言ってしまいました。
すると、お母さんがわたしに「娘ちゃん(実名)のお母さんですよね?」と。
「そうです。。。何で知ってるんですか?」←失礼でごめんなさい
こんなふうにわたしのこと「知ってる」と話しかけてきてくれる人は非常に多いです。
その理由は「息子1くんを連れているから」=「目立つから」がほとんどです(笑)
まあ、そうです。納得だし、その言葉に最近は敏感になる事もなくなりました(^^♪
でも、今回は違っていて・・・
「実は、同じマンションなんです。娘ちゃんとは登校班が隣同士だったので」とのことでした。
同じマンション(100世帯強)なのに知らなくってごめんなさい。
知らなかった理由1
現在高校1年生のこのお嬢さん、学年は娘ちゃんの1歳上になります。
小学校の間は、普通学級に通学班で登校していたそうで、中学校も学区内の公立中学校に通っていたそうです。
娘ちゃんが通う中学校も、息子2くんが通う小学校も公立ですが、
どちらも特別支援学級は常設されていません。
もし、この学校の学区から特別支援学級に行きたい子がいた場合は、近隣の学校の特別支援学級へ行くことになり、学区外登校になるので親が登下校に付き添う必要があります。(特に小学生)
わたし自身、息子1くんの通う特別支援学校には行く機会が多いですが、普通の小中学校には役員をしていてもそれほど行くことも、付き添うこともありません。
また、「特別支援学級が無い=軽度の障害を持ったお子さんは近くにいない」という、わたしの誤った認識があったのも事実です。
学年が一つ違うとなかなか会う機会もなく、わたしが知らなかったようです(;´・ω・)
知らなかった理由2
普通の小中学校に通えるお子さんは、小学1年から特別支援学校に通う息子1くんからすると「めっちゃ普通の子」ですから、お会いしても全く気に留めなかったと思います(笑)
女子高生のお母さんは息子1くんを連れているわたしを気になっていて「話してみたい」と思っていてくれたらしいのですが、
「なんて話しかけていいのかわからなかった」そうです。
息子1くんは行動を見ていれば「知的障害のある子」だとわかりますが、ぱっと見だと微妙です。そこに「障害関係の話」は急に出しにくいものなんですよね。
わたしは話しかけられても大丈夫な人ですが(*´▽`*)
障害児を育てている側からの意見ですが、
ちょっと発達が気になる子を育てている親御さんで、障害児を持っているお母さんが気になるという方は気軽に声をかけてみてはどうかと思います。
「うちの子ちょっと気になることがあるんですけど」とか、「いつも見かけますけど」とか話題は何でもいいのではないかと思います。
何より障害児を育てている親御さんは障害児に関する療育・学校・病院・就職・施設など様々な情報を持っています。
「うちはこうでね~」と話してくれる方、結構多いと思いますよ。
特別支援学級がある学校とない学校がある
障害児を育ててらっしゃる親御さんにとっては当たり前なのですが、意外と知られていないのが「公立の小中学校でも、特別支援学級があるとは限らない」ということです。
また、学区内の学校に特別支援学級があっても、情緒に問題が大きい子(情緒クラス)か、知的な発達に問題があるか(知的クラス)によって、該当する支援学級でなければ学区外通学が必要になります。
しかも、先ほど書きましたが、わたしの住む学区の小学校(息子2くんが通っている)にも、娘ちゃんの通う公立中学校にも特別支援学級はないのです(中学校には通級学級はあるらしい)
つまり、小学校6年間+中学校3年間の合計9年間ものあいだ、わたしの住む学区では同年代の障害者と関わることが極端に少ない子どもが多いのです。
障害者がいないことが当たり前の9年ってすごくないですか?
教育は机に向かう「勉強」だけではなく、人の心を「教え育む」ことのはずなのに。
障害のある人を一員と考えた社会はいつ学ぶんでしょうか。
特別支援学級を知らない中学生の反応
娘ちゃんは特別支援学級のない小中学校で9年目の中学3年生です。
友達に息子1くんのことを聞かれたり、話したりすると「ちゃんとわかってもらえてはいないと思う」ようです。
自分と同年代に「障害を持った子がいる」ことの認識すら薄く、まさか「身近にいるなんて想像もしない世界」みたいです。
「そんな子(息子1くん)って本当にいるんだって言われた。すごくない?(笑)」と娘ちゃんが話していたこともあります。
「そんな息子1くんと一緒にいる娘ちゃんのがすごいけどね(笑)」と娘ちゃん。
「そんな息子1くんと娘ちゃんを育ててるママが一番すごいけどね(笑)」とわたし。
誰だって平等に自分が障害者になる可能性も、障害者と親族関係になる可能性はあるなんて想像もできないんだろうな~と少し残念な気持ちになります。
障害者も社会の一部・特別支援学級も社会の一部
障害者は「都合のいい時」だけじゃなくて「都合の悪い時」も社会の一部ですよ、とお偉いさんに言いたいです。
教員の人数が~などの事情はあると思いますが、同じ地域に住む、軽度の障害のある子が(重度は配慮が多くなるので仕方がありませんが)同じ自治区の公立学校に通えないのは、障害者への理解を遅くし、距離を置くことにしかなりません。
小さな時から平等に「障害を持った人」がいる世界を当たり前と認識することが大切です。
特別支援学級はその大事な一部だと思います。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日も皆様に素敵な出会いがありますように~