<特別支援学校>障害児・きょうだい児それぞれの自立を目指して
こんにちは。
いつもご覧いただきありがとうございます。
春の空を表す表現に「明けてもなお、霞んでいるような空」があります。
夏が近づいた「風薫る」季節の一歩手前の表現だと思います。
長く厳しい冬が明けて、ゆっくりとでも確実に季節が進んでいく。
そんな季節の表現だと勝手に解釈しています(笑)
「暑い」「寒い」とはっきりはしないけど、起きたてのような心地のいい時間が過ぎていきそうなこの頃です(´ω`*)
成長するとは
埼玉は他に比べて遅く月曜日が始業式なので、もうすぐ(やっと)終了する春休み。娘ちゃんは部活&春期講習でほとんど家にいませんでした。
というか、部活が終了して帰宅する時間は、わたしは仕事中なので家にはいません。
娘ちゃんはお弁当を食べて、少しすると夜ご飯までの軽食を片手に塾に出発してしまいます。
なんと、朝起きてご飯を食べる時間から、塾から帰ってきた娘ちゃんが一人でご飯を食べる時間まで、わたしとは会わないんですΣ( ̄ロ ̄lll)
朝はお互い慌ただしいので、夜だけは娘ちゃんとの時間を作っています。
だって、母は寂しいんです。心配なんです。
世の中にはたくさんそんな生活をされている方はいらっしゃると思いますが、今まで15年間もそんなことはなかったから・・・
でもそうやって、だんだんと親が「してあげること」はなくなって、
自分で自分のことを管理して、
自分のしたいことを見つけて努力するようになるんですね。
自立して手を離すことが子育てだと思います。
自立するとは
息子1くんの特別支援学校での授業カリキュラムには「自立活動」という教科があります。
息子1くんのように、ハンディを持った子が少しでも「自立」してできることを増やす(学ぶ)ための時間です。
では、自立とはどのようなことだと思いますか?
大きく分けて4つの種類の自立があります。
①身辺自立
生活を送る中で自分の身の回りのことができる(排泄・着替・食事など)
②社会的自立
社会を構成する一員として他者と協力したりコミュニケーションが取れる
③経済的自立
経済面(お金)において誰にも頼ることなく生活ができる
④精神的自立
誰かに判断を依存するのではなく、自分で意思決定を行える
簡単に説明しましたが、いかがでしょうか?
完全な自立はだれにとってもずいぶんとハードルが高いものです。
息子1くんは、①身辺自立と②社会的自立を少しでも多くできるよう日々頑張っています。
障害児ときょうだい それぞれの自立
娘ちゃん・息子2くんがそれぞれ成長して自立するためには、
最終的にはわたしは手を放さないといけません。
それまでは手を出し過ぎないように、見守っていきたいです。
一方の息子1くんは完全な自立は難しいですが、その分いろんな日常の場面でも、たくさんの人の手を借りて生活をしなければなりません。
たくさんのサポートが、たくさんの人の手がないと、息子1くんは生きていくことができません。
たくさんの人たちの中で生きていくことは、カタチは違えどまさに社会的自立です。
わたしは直接の手段だけではなくても、
こんなにもたくさんの手が
息子1くんに差し伸べられることを誇りに思いたい。
日々心掛けているのは息子1くんが少しでも「感じのいいひと」になることです( *´艸`)
言葉は話せないけど、頭を下げるだけでもあいさつです。
イライラしてしまうことも多いけど、できるだけフラットでいる。
パニックになった後・怒ってしまった後は、ごめんねと伝える。
(言葉ではなく、肩をたたいて振り向かせてから頭をぺこりと下げてくれます)
身だしなみはきちんとしようね。
選んだ道を自分らしく自立して
自立した人間はたしかにかっこよくて理想です。
夢や目標に向かって努力できる人も素晴らしいと思います。
でも、疲れたらちょっと休んでもいいと思うし、人の手を借りることもありだと思います。
娘ちゃん・息子2くんといった健常児だけでなく、息子1くんのような障害がある子でも「頼れる誰かの手を借りて、自分らしく生きること」はできるはずです。
障害児の将来は不安ばかりが頭をよぎります。
でも、そんな親御さんたちに少し安心してもらいたいんです。
だって反対に言えば「一人で何とかできないことなんて、健常者にだっていっぱいある」んですから。
今日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
皆さんにもいいことがある一日になりますように~。