<障害児を育てる>令和では「介護者が悲しまない」新しい世界を
こんにちは。
いつもご覧いただきありがとうございます。
ついに…やってきました4月。
今年は新たな元号も発表され、新年度感が例年よりたっぷりですね。
「令和」はどんな時代になるんでしょうか…
まじめな願いを一つ(*^-^*)
「障害児をもったとき(障害者になったとき)、
不安や暗い気持ちで押しつぶされない時代になってほしい」
自閉症児・介護者の4月は新しい世界に突入する恐怖との闘い
息子1くんが苦手な月です。
毎年、少しずつ順応していますが、息子1くんの悩ましい表情は
いきなり言語が変わった世界に放り投げだされたようです。
いつもと同じように見えるのに、
何かが確実になぜか違う世界。
まだ学生の息子1くんにとって、新たな始まりの時期だからです。
学校でもクラス替え(人数が少ないので今年はなさそうですが)、
担任の先生が変わったり、ボランティアさんが変わったり、
作業学習の内容が変わったり、登下校のバスの時間変わったり、
学校関係・放課後等デイサービス関係だけでも変化が多くあります。
人はだれでも安定を好みます。
変化はだれにとっても不安が付きまとうものですが、息子1くんにとって不安は恐怖で、過度のストレスで、とても大きな試練です。
いつもよりもっと、「息子1くんにとって変化のない安定」を探し求める季節です。
自閉症児・介護者にとっては大問題!テレビ番組改編
息子1くんに影響力が強いのはテレビ番組の改編です。
いつも見ていた番組が終了していたり、反対に見たことのない番組がスタートしていたり。
同じ番組でも出演者が全く違っていると、文字通り目が点になっています。
オープニング・エンディングの音楽やアニメーションの変化にも敏感です。
「元に戻したい」思いからか、何度もテレビをつけたり消したりします。
「ねえ、元通りに直してよ」と言わんばかりに、リモコンを誰かに手渡します。
例年のことなので、わたしも娘ちゃんも息子2くんも冷静です。
「これからは、これになるんだよ」「これでいいんだよ、大丈夫」と落ち着いて声掛けをしています。
息子1くんが諦めるまで、落ち着くまで何度でも。
「新しいことを楽しみ」に変えることはできないかもしれませんが、
「それでも大丈夫、心配いらない」と安心してもらえたら。
自閉症児のYouTubeの使い方
スマホ育児の良し悪しは話題になっていますが、息子1くんには安定剤の役割があります( *´艸`)
だって、テレビではもう見られない「あの頃がそのまま何度でも」見られるんですから。
不安になったら、一歩戻ってもいいですよね。
落ち着くのであれば。
また少し安心したら、半歩でも進めれば成長です。
成長が重なれば自信になるかもしれません。
返し縫のようにゆっくりゆっくり前に進んでいきましょう。
YouTubeで3月までの番組と、テレビで4月からの番組を一生懸命見比べている息子1くん。
まちがいさがし?とも思ったのですが、その熱心な顔から、
変わった場所を確認して、息子1くん自身で安心を作り出そう(納得しよう)としているのだと思います。
障害者・介助者が悲しまない新しい世界を
「障害児をもったとき(障害者になったとき)、
不安や暗い気持ちで押しつぶされない時代になってほしい」
息子1くんに障害があると分かったとき、悲しく不安で、未来には暗いイメージしか持てませんでした。
それはきっとこの国が「障害者・障害児にはまだまだ生きにくい世界」だと感じることが多いからだと思います。
少なくとも、わたしが息子1くんを生む前まで見てきた時代は、わたしにはそう見えていたからです。
ある日障害児をもったとき、予期せず障害者になった時、暗闇の中に落ちたような感覚になるのは「障害者・障害児には生きにくい世界」と心のどこかで感じあことがあるからではないでしょうか。
平成が終わり、新しい世界「令和」が始まったら、少しでも、わたしのように絶望に似た感覚を味わう人が減りますようにと願います。
(息子1くんにとっては元号は、呪文の様なよく聞く言葉かもしれませんが)
「令和」の意味は「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ」です。
強く優しい心で、世界が動いていければと、願うばかりです。
もちろん、息子1くんたちの「生きやすい世界」は簡単ではないけれど。
もちろん、わたしのようにネガティブなイメージではない人たちもたくさんいますけど(; ・`д・´)
今日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
今日もいい日にな~れ!と願います。