<特別支援学校>重度知的障害児(中学1年)の進路希望調査の意味
こんにちは。
受験シーズンもひと段落して、新しい生活のスタート準備に忙しい時期になりましたね。
中学1年の進路希望調査票
実は、娘ちゃんと息子1くんは年子で、学年も1つしか違いません。
感覚的には、生まれた時からずっと一緒~な感じです。
息子1くんが1歳半頃には「ちょっと、娘ちゃんと違いすぎるんじゃない??」と思っていたのですが・・・
2人とも中学生になり(もちろん通学している学校は違うのですが)、娘ちゃんがいよいよ受験生になろうとしている現在、特別支援学校に通う子供と、一般の中学に通う子供では、こんなに「未来」への考え方が違うのねと思うようなことがありました。
それが、息子1くんが中学生になってすぐに配られた「進路希望調査」でした。
中学1年の進路希望調査の内容とは
とても簡単な内容だったのですが、特別支援学校の高等部を卒業した後、どのような進路を希望しますか?というものです。
(人により、地域により違いはあると思いますが、息子1くんの支援学校では、特別支援学校中学部に通う生徒は、ほとんどそのまま高等部に進学します)
世の中で言う「就職」に当たります。
一人一人のできること・特性・施設との相性などによって変わってきます。
・一般企業などへの就労を希望する人(就労移行支援)
・一般企業などでの就労が困難な人(就労継続支援A・B型)
・自立訓練(生活訓練)
・生活介護
・施設入所支援
・共同生活援助(グループホーム)
などの進路に分かれます。
障害児と健常児の中学生1年は
世の中の多くの中学生(娘ちゃん含め)は、就職をこんなに具体的に考えている子は少ないんじゃないかと思えてしまいます。
各ご家庭の事情や、本人の意思も色々あると思いますが。
娘ちゃんだって、まだまだ友達と遊んでいる方が楽しいし、部活だって全力で頑張ってみたい。そのうち悩みの種になる恋愛だってするんでしょう。
いい学校に行きたいとか、何となく結婚もしてみたい、どんな仕事があって、自分は何になれるのかな?子供育てるのかな?とか、すべてが漠然とした、でもきらきらと輝いた未来がたくさん押し寄せてくる時期だと思います。
最終的には「自立して大人になる」から目指せる未来なんですが。
息子1くんは重度の知的障害のため、自立は難しいです。ずっと誰かの手を借りて、毎日を過ごしていかなければなりません。
なんとなく「ああ、それが違いなんだ」と少しだけ寂しく思ってしまいました。
障害児は18歳になったら大人の仲間入り
息子1くんは18歳になり特別支援学校高等部を卒業したら、大人の仲間入りをして、社会人となることが決まっています。
(障害児は18歳までで、18歳以上になると障害児は知的障害者や身体障害者と呼ばれるようになり、利用できるサービスも異なります。役所の窓口も担当が変わります。)
そのたった5年後未来に向け、特別支援学校では「働く」練習を中学部から始めます。
一方、娘ちゃんや息子2くんは、高校を卒業したら大学に進学するかもしれません。
成人年齢は2022年4月から18歳に引き下げられるので、わたしたち大人より早く「成人デビュー」するのですが・・・
18歳で大人の仲間入りをしたころには、就職して社会人になる可能性もありますが、息子1くんより社会人デビューするのは遅いかもしれません。
だったら、だれよりも早く働く喜びを感じられる子たちでもありますね(*^-^*)
障害児ときょうだい児ともに幸せな進路を
青春を謳歌する学生時代が短いのは少し残念なことかもしれません。
でもそれが悲しい事では決してないのだと思います。
きっときょうだいの誰よりも多くの人のやさしさに触れる機会は多いのだから。
同じく障害児ときょうだいを育ててらっしゃる皆さん、いつでもやさしさに触れていられる息子1くんたちは幸せだとも思いませんか。
きょうだいを比較するわけではありませんが、親として、なんとなく感慨深い1枚の用紙になりました。
現在は仲良く、普段の生活の中で当たり前に、息子1くんの生活を娘ちゃん&息子2くんが手伝ってくれる場面があります。
これからの生活中で「障害児のきょうだい」であることが、今以上に大きな問題になる時が来るかもしれません。
色々な考えがあると思いますが、わたしは「ひとりひとりが自分なりの幸せ」を見つけてほしいと思います。
今日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。
笑顔がひとつでも多く出る一日になりますように。
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