<障害児を育てる>親が「言葉」をプラスにとらえる方法
こんにちは。
きれいに植えられた花壇が増えてきて、外を歩くのが楽しい時期ですね。
わたしも花は好きなのですが、持病の関係でガーデニングは自粛しています。
なので、誰かが植えたプランターや公園の花壇を見るのがとても楽しみです。
「頭に花が咲く」季節
年度の切り替え時期の春は、別れもありますが、新しい出会いが待っています。
大人も子供も関わらず、暖かくなった気候誘われて外に出かけたい気分にもなります。
たくさんの花が咲いて、色鮮やかな景色に変化します。
重度知的障害児の息子1くんもその感覚は同じです。
どこか落ちつきがなく、でもなんだかうれしそうでにこにこしている時間が多いです。
息子1くんがお世話になっている放課後等デイサービスのお友達も、みんなちょっと浮かれてる感じらしいと、先生から伺いました。
「頭に花が咲く」は、悪口なのか
息子1くんを自宅まで送ってくれた先生と玄関先でした会話の中で
「なんか、春になると息子1くんだけじゃなくて、みんなね。
あったかっくなってお外にもたくさん行けるってわかってるからなのか、
1年の終わりってわかってるのか、うきうきしてるんだよね」と先生。
「息子1くんは最近は家でも、いつもそんな感じです~。
にこにこしてる時間が多いのは、うれしいことですけどね。
ハイテンションになりすぎちゃうのは困ってますけど( ´艸`)」とわたし。
「そうそう、みんなね、頭にポンって花が咲いた感じで楽しそうだし、うれしそうでいい雰囲気なんだけどね」と先生がここまで話したところで、
「あ!悪い意味じゃないからね」と付け足してくれました。
わたしはここで、そういえば「頭に花が咲く」はあまりいい意味で使われてない言葉だなと気づきました。
あまりに先生の話し方が普通だったので、そんなこと気にならなかったのです。
「頭に花が咲く」なんて幸せすぎる
頭に花が咲くといえば、息子2くんからすれば「はなかっぱ?」とNHKEテレアニメが最初に思い浮かんだようですが、言葉の意味は「あんまり頭がよくない感じ」とちゃんと知っていました。
「頭の中お花畑」と言われれば、お気楽、のんき、能天気といったイメージですよね。
でも、わたしは「頭に花が咲くくらいでいいじゃん」と考えてしまいます。
頭に花が咲いているのは、お気楽で能天気になるくらい、まるで別世界にいるように幸せな状態だからです。
それだけ幸せを感じられるって素敵なことです。
きっと息子1くんにとって世界はわからないことであふれています。
不安な世界の中で、わずかなわかることを少しずつつなげて、つなげて、安心を探しながら生活しています。
そんな世界で、頭に花が咲くくらい幸せを感じられていたら、わたしは少しほっとします。
春に花が咲くのは、厳しい冬を乗り越えたから
春に咲く花たちは、みんな寒さの厳しい冬を乗り越えて、美しい花を咲かせます。
息子1くんも、1年間毎日彼なりのペースで学んで、もどかしい中で成長しています。
そんな息子1くんが、きれいな花を咲かせる時期があるなら、それは喜ばしく誇らしいとです。
頑張ったねと抱きしめたくなるような、あたたかい気持ちをありがとう。
(息子1くんは自閉ちゃんな部分もありますが、抱きしめられても大丈夫な時もあります)
思わず想像してしまいました。
息子1くんのお友達が集まった放課後等デイサービスは、
美しさに目が奪われる花畑そのものですね。
きっとそれぞれの個性が輝いて、また始まる来年度に向けて頑張ろうという気持ちを込めて咲いているような気がします。
言葉は発する人の想いによって、聞こえ方が違う
先生との会話で、本来であればあまり嬉しくはない言葉を言われたはずですが、
お互いに信用があり、「息子1くんの幸せ」をベースに置いた考えを知っているから、
言葉通りの「素敵な表現」として受け取れました。
言葉は発した相手との信頼度、わたしの心の元気具合によって受け取る意味は変わるを再認識しました。
障害児を育てていると人の目が気になります。
けれど、信頼できる人の言葉は「プラスにとらえられること」が非常に多いです。
障害児の子育てをしている皆さん、ぜひ、信頼できる人をたくさん作ってください。
言葉には気を付けようと思うとともに、信頼できる人を増やすことは大切だなとも感じました。
今日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
うまく伝わったか、自信はありませんが、
皆様にも素敵な花が咲く日になりますように願っています。