シングル(未満)マザー ~鏡花水月~

重度知的障害児の中学生(自閉症)ときょうだいとの日々。同じ悩みを抱える誰かが少し明るくなれるように。

自閉症・知的障害児が感じるお花見の魅力

こんにちは。

いつもご覧いただきありがとうございます。

先日、恒例のうさぎ神社(調神社)に参拝した後、いつもの公園に行きました。

桜はもう散り始めていましたが、その散っていくさまも見事で・・・

風の中で舞う桜に見惚れてしまいました。

 

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こちらは調神社の桜。背が高くてきりっとしたイメージ

舞い散る桜が自閉症児には魅力

重度知的障害と自閉症傾向のある息子1くんは、ひらひらと回りながら散っていく桜が大好きです。

普通に花を見上げる、お花見はできませんが、動きのある桜吹雪は誰よりも一生懸命に体で感じ表現しているように見えます。

手を軽く広げ、桜吹雪の中で自転する息子1くん。

表情は力が入っていない、とても穏やかな顔です

これが障害を持った息子1くんのお花見の楽しみ方です。

あ~、リラックスできてるな~。よかった~

と、わたしは少しほほえましい気持ちになります。

3人でおにぎりを食べて、くつろいで・・・ごくごくありふれた日常でした。

わたしたちにとっては、ごく当たり前の見慣れた風景ですが、やっぱり目立ちますね。

息子1くんはこれでもかっていうくらい高速回転したり、回転ジャンプを取り入れてみたり。(自閉症児の特徴的な動きですが)

たまにはしゃぎすぎて大きな声も上げてしまいますし。

近くの人に迷惑にならないように端っこの方で、くるくるしているのですが、やっぱり「障害児」と思うのか、振り返る人は多いです(;・∀・)

この日もひそひそされてましたが(笑)

自閉症児は桜の花びらが水面で揺れるのも魅力

池の白く映っている部分は、光の反射ではなく桜の花びらなんです。

まさにジュータンの様にびっしりと敷き詰められ、見事でした。

(近くで見るより遠くで見た方がきれいなパターンですね)

また、水面にうつる桜はおぼろげで絶品です( *´艸`)

自閉症児は水が好きな子が多く(嫌いな子もいます)、息子1くんは飛び込みそうになるので、「眺める」ときは手を放しません(笑)

ゆらゆら水面に浮かぶ桜の花びらは、自閉症の息子1くんのどこかをくすぐる様で、笑いながら見入っていました。

ふと気づいたのですが今年はお花見に多くの外国の方が例年より多くいらっしゃいました。

日本のお花見がブームなのは本当らしい・・・と実感しました。

息子1くんは、ぱっと見、ハーフの様な顔立ちをしています。

小さい頃は今よりくっるくるの巻き髪でしたしので、発達相談(当時2歳前後)で最初に聞かれるのは、「お父さんはどちらの国の方ですか?」でした(笑)

日本人なんですが・・・(;´・ω・)

現在でも、外国の方と並んでもあまり違和感のない息子1くんです。

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自閉症児は 東屋でご飯がおすすめ

母の日焼け防止のために東屋をセレクトしたわけではありません(笑)

息子1くんはレジャーシートを敷いて食事するのは苦手です。

自分と同じ高さに食べ物を並べるのが、ちょっと嫌という感覚でしょうか。

少し前までは、レジャーシートのカサカサという触り心地と音、日光の反射具合が気になって仕方なかったこともありました。

赤ちゃんもビニールの音が気になる時期有りますよね。そーゆーとこが、まだ知的に幼いな~と感じる息子1くんです。

他にも、レジャーシートの横にはすぐ芝生や土があるので、ついつい感覚遊びをしたくなり、手を出してしまっていました。(食事中だと困っちゃいますよね)

簡易テントもありますが、基本的に狭い密室が大好きなので、出てこなくなってしまうので今回はまだ、日差しも弱いのでもっていきませんでした(*^▽^*)

なので、空いていればベンチか東屋へ行って食べるようにしています。

 

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自閉症児が一番好きなのは散り積もった桜

いつもの公園で桜が本当に吹雪の様に散っていました。

池も道も桜の花びらでいっぱいです。

道に舞い降りた花びらは、人の足並みによって道の端っこに自然と寄せられていきます。道が続く限り、端に寄った桜も続いています。

息子1くんは、その集まった花びらの上を、また花びらを舞い上げながら歩くのが好きです。

幼い子供の様に感覚遊びを楽しんでいます。

お花見に行っても「ちゃんと桜の花を見ない」とお悩みの自閉症児の親御さん、ぜひ足元の桜を一緒に楽しみましょう♪

息子1くんと並んで歩く息子2くんが

「息子1くんは、桜の川を歩いてるんだね。

息子1くんが歩くとふわってなってきれいだね」

吹き溜まりみたいな、良くない言葉しか使ってこなかったわたしは、ドキッとしました。

本当に同じ目線に立つってこういうことなのかなと。

誰かが好きなものは、キレイな言葉で表現してあげたいよね(^^♪

生まれた時からずーっと一緒だった息子2くん。息子1くんの通う施設の人たちにもたくさんあってきました。

障害のある人がいるのが当然、困っていたらできることで助けてあげればいい

いつの間にか、息子1くんの行動も、気持ちも同じ目線で見てくれているんですね。

 最後までお付き合いただきありがとうございました。

みなさんに素敵な日になりますように~