<障害児を育てる>自閉症的桜の楽しみ方
こんにちは。
いつもご覧いただきありがとうございます。
今週のお題「桜」で書かせていただきます(o^―^o)
桜満開の知らせがあちこちで聞こえてきました。
もうお花見にはいかれましたか?
自閉症児の桜と楽しみ方
桜ほど勢いよく同時に咲く花は、つつじくらいしか思い浮かばないわたしです。
小さな小さなつぼみがいっせいに開花し、空を桃色に染め上げるのは圧巻です。
薄く目立たない桃色のはずなのに、世界を春に一変させてくれます。
そこに桜が咲いただけで眺めてしまいますし、見惚れます。
そこに妖しい美しさを感じるのはわたしだけでしょうか。
「人を強烈に惹きつける妖艶な姿」が桜のイメージです。
明るい時間の桜もきれいですが、ライトアップされた夜の桜は薄い花びらがはかなげに透けています。それがとても妖艶に見えるのです( *´艸`)
桜の木の下には・・・と言いますが、本当にそんなパワーを感じてしまいます。
自閉症児のお花見
息子1くんはやはり、人混みやざわざわした空間が苦手です。
お祭りや、イベントごとはできるだけ避けて通りたいタイプです。
混んでいるお花見スポットでのお花見はかなり至難の業です(;'∀')
お花見に息子1くんを連れて行くと、視線を上に向けるのが大変です。
「どこ」を見ていいのかわからない。
「なぜ」見てというのかわからない。
見ても「それをどうするのか(指示)」がわからない。
でも、自閉的・知的障害児のお花見の楽しみ方をご紹介します。
「見てキレイと感じてほしい」ふわふわとしたニュアンスよりも、どうしても触覚がある足元に注目することが簡単で楽しいから、下ばかり見るお花見になります。
散ってくる桜の花びらは動きがあるので、息子1くんもとても好きです。
息子1くんにとってお花見は、
触覚を使い桜の幹に触れること、
地面に落ちた桜をまた空中に舞い戻すこと、
風で揺れる桜が作り出す揺らぐ光を見ることです。
自閉症児と桜の共通点
わたしにはつかみきれない大きな世界に住んでいる息子1くんは桜のようです。
穏やかにはなれないけど、踏まれても踏まれても強く自分を支える根っこ。
息子1くんの感情を表したような根は、他の木々よりごつごつして平らにはなれない。
他の木々に比べて地面からたくさん飛び出して、桜の木の下は歩きにくい。
息子1くんの距離感みたいに、まるで必要以上に人を近づけたくないみたい。
幹からも小さな花を咲かせる桜。「こんなところにも」と穏やかな気持ちにさせる。
何気ないことでも、息子1くんの成長は「こんなにも」感慨深い。
ぱっと満開になったら、人を惹きつけてやまない妖しい美しさ。
見る機会は少ないけど、息子1くんのきたない部分を知らない無垢な笑顔。
一瞬の満開で潔く散る、束の間の美しさ。すぐに青葉に表情を変える。
たまに見せる満足げな表情も、すぐに興味も感情も変化して、同じところにはいられない、息子1くんみたい。
秋には紅葉する桜の葉。でも花ほどに気付く人は少ない。
息子1くんの人と違うところばかりに目がいって、いいところは目立ちにくいのと反対だね。
散ってしまった桜の花びらは、あまり見ている人はいない。
でも息子1くんが拾い集めて再び舞い上げる花びらが、
最高にきれいに見えるんだよね。
わたしは舞い上がる桜を、息子1くんのおかげで初めて見ることができました。
ありがとう。
自閉症児と夜桜見物を目指す
混んでいるお花見スポットにはなかなか挑戦できませんが、毎年桜の木の下でお弁当を食べたいと思います。
満開の桜が作る木陰は、淡い光が透けていて春らしくってとてもきれいです。
揺れる陰に息子1くんは夢中になります。
もう少し夜に落ち着けるようになったら、夜桜デビューしようね(*^-^*)
息子1くんが桜をどんな風に見ているかはわかりませんが、
同じように妖しい桜に魅せられていたら・・・と願います。
ぜひ皆さんも、桜を満喫してくださいね。
最後までご覧いただきありがとうございました。
皆様にとって今日も素敵な一日になりますように~。