<障害児のきょうだい>きょうだい児と障害児の関係
こんにちは。卒業式シーズンですね。
我が家には今回の春、卒業入学の子がいないので、それなりに平和です。
年度末はせわしないですが、それもまた季節ごととして楽しみたいですね。
障害児ときょうだい児と母親の関係
息子1くんはスクールバスに乗って、特別支援学校に通っています。
毎朝、わたしがバス停まで車で送迎し、親子で一緒にバスを待っています。
学年は違えど、ご近所の同じ支援学校に通うお友達と同じバス停で、毎日バスを待ちます。
今年度は、同じバス停にいるお友達がみんな卒業生組でした・・・
卒業生は卒業式の後、終業式まで(1学期の始業式まで)はバスに乗ることはありません。
これから約1週間ひとりぼっちです。
ほかのお友達のお母さん方もいないので、ぐっと人数が減ってひとりぼっちです(´;ω;`)ウゥゥ
きょうだい児から見た障害児
「明日から息子1くんひとりバス停だよ~」
と娘ちゃんに話したところ、こんな答えが。
「息子1くん、ひとりじゃないじゃん。ママが一緒でしょ?寂しくないと思うよ」
わたしが「そうだけど・・・」と返すと、
「ママと二人は、娘ちゃんにとっては特別なことだよ。寂しいんじゃなくて、うれしいことだよ」
「だから気にすることなくない?」と。
娘ちゃんと息子1くんは年子です。
ずっと一緒に育ってきました。
物心ついた時から、娘ちゃんはお姉ちゃんで、息子1くんは1歳半からちょっと違ってました。
多動の息子1くんがいて、ほかのお友達と同じような遊びに、なかなか付き合ってあげられないことも多くありました。
学校行事はきょうだいで重なってしまうことも多く、するとわたしは息子1くんのところに行かなきゃならない。
小学校・保育園の卒業式も、息子1くんを送って行ってからだから、遅くなることも気にしないでいてくれたね。
(もっともっと我慢?してくれたことはあるけれど、それはもっと違う時に)
娘ちゃん(息子2くんもだけど)はいつも「知ってるよ」と「娘ちゃん大丈夫だよ」と。
ワンオペ育児は、きっとつらいのは子どもたちも一緒なんじゃないか・・・と感じる今日この頃です。
でも、「娘ちゃんは、ママが、娘ちゃんと二人で過ごせる時間を必ず作ってくれるの知ってるから。いいの」と言ってくれます。
ありがとう。
きょうだい児の成長と不安
小さな子供は純粋です。
いろいろな刺激を受けて、成長していく中で、うれしいとか楽しいとか、好きとかきらいとか、たくさんの気持ちを知って吸収して大人になります。
でもなぜか、大人になるとネガティブな感情が増えてきます。
純粋に信じていた気持ちは、常に疑うことから入ってしまう。
素直だった心は、かたくなな頑固な心になっていく。
誰にでも優しかった気持ちは、意地悪をするようになる。
大好きを伝えるための言葉は、人の悪口を表す言葉になる。
うれしかった笑顔は、相手をうかがう作り笑いになる。
人のやさしさは、成長とともに減っていきます。
きょうだい児のこれから
恥ずかしいと思ったり、めんどくさいと思ったり、いろいろな関係で人はやさしさを表に出すことが減っていきます。
すると、きっとそれが普通になる。
成長の過程で刺激があるのは当たり前だし、それを含めて成長です。
でも、「人のやさしさは生まれた時が最大値」なんてやっぱり寂しいですね。
障害児ときょうだいの生活
息子1くんがいる我が家は、良くも悪くもどうしても息子1くん中心の生活になります。
きょうだいは、息子1くんがけがをしないように、しちゃいけないことをしないように、見守ってくれます。
きょうだいは、息子1くんが一人でできないことを、気づいたらすっと手伝ってくれます。
きょうだいは、息子1くんがパニックの時、「うるさいな」と言いつつも本気では怒りません。
きょうだいは、わたしと一緒に解決策を考えてくれることもあります。
きょうだいは、当たり前の日常の中で、息子1くんをやさしさで包んでくれています。
ありがとう。
障害児のやさしさ
息子1くんはどうしても、周りの人からサポートしてもらわないとできないことがほとんどです。
家ではすっかり、娘ちゃん、息子2くんのやさしさに浸かっています。
先日、特別支援学校の先生に教えていただいたのですが、学校では息子1くんも誰かを助けてあげることがあると教えていただきました。
体が少し不自由なクラスメイトの落とした鉛筆を拾って戻してあげる。
椅子を引いてあげて、きちんと座りやすくしてあげる。
脱力してしまったクラスメイトの体を支えてあげる。
などだそうです。
わたしは、絶句しました。
娘ちゃん、息子2くんのやさしさにばかり目がいって、息子1くんのやさしさには一つも気づいていなかったから。
やさしく育ってくれてありがとう
息子1くんのやさしさは、毎日の13年間の娘ちゃん・息子2くんのやさしさが伝わったから。
自閉傾向も入った息子1くんに、大切な「やさしさ」という気持ちを育ててくれたのはきょうだいです。
ありがとう。
障害児と障害児のきょうだいの関係は足し算です。
一方的に誰かが「やさしさ」をあげる続けるものでも、「やさしさ」をもらい続けるのでもなくて、お互いが「やさしさ」を少しずつ出し合って大きくするのです。
お互いにもらった気持と、同じ気持ちを相手に抱くものですものね。
障害児・きょうだい児のこれから
息子1くんのためじゃなく、娘ちゃん・息子2くんにはやさしい人でいてほしいと思います。
ささくれるときもあります。反抗期だって真っ最中です。
でも、このやさしさが減らないように、わたしはこどもたちのやさしさが減らないようにふたをしたいです。
たくさんの人にやさしさのやさしい光を届けてほしいけど、減らないように大事に取っておきたいと願うのは、親のわがままですね。
今日も感情的な文章にお付き合いいただき、ありがとうございました。
皆様にもやさしい気持ちがあふれる日になりますように。