シングル(未満)マザー ~鏡花水月~

重度知的障害児の中学生(自閉症)ときょうだいとの日々。同じ悩みを抱える誰かが少し明るくなれるように。

<障害児を育てる>言葉はなくても、障害児の行動は嘘をつかない

こんにちは。

クッションやまくら、ふわふわしたものをぎゅっと抱きしめたり、

ぼふっと顔を埋めるのって気持ちよくないですか?

まくらを新しくするときは、ついつい時間をかけて慎重に選んでしまいます。

 

 

障害児の行動を観察する

お値段いじょうにイイモノをそろえてくれるニトリさんは、よく足を運びます。

(ニトリに入るとき、重度知的障害&自閉症の息子1くんは、買い物時間が長くなる予感がするようで、いやーな顔をしてくれますが・・・ごめんね)

ニトリって見ているだけでも、ちょっとワクワクしますよね。

きっと、家族と過ごす日常を、少し新しく想像するからでしょうか。

中でも、ニトリで毎回見てしまうのはクッションコーナーです。

ちょっと変わりモノから、定番のクッション、こんなの欲しかったクッションと出会うことがよくあります。

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昨年、うさぎ好きのわたしがすっかりはまって集めてしまったのがこちら。

うさぎのダイカットクッションと、しっぽがついたうさぎのクッションカバーです。

今日ももう一つ買い足してしまったのですが・・・

もちもちのさわり心地に、両方ともなんといってもしっぽがかわいい!

子どもたちもすっかりお気に入りで、ひとり一つずつ抱きしめながらリラックスしています(o^―^o)

そんな私を横目に、息子1くんは大好きなクロワッサンのクッションを発見してしまい、虜に・・・

「ぱんっ」「ぱん~」と数少ない話せる言葉で必死のアピール・・・そんなに運命的な出会いだったのね。

レジまで離してくれなかったので、仕方なくご購入。

わたしと同じくらいの身長の息子ですが、レジのお姉さんが気を利かせてくれて、息子1くんが手放さないクッションにもお買い上げシールを貼ってくれました。

(購入済みがわかるように・・・)

お姉さんありがとう(*- -)(*_ _)ペコリ


 

障害児ときょうだい児の行動

今回はニトリでまくらを買い足しました。

もともと小さいまくらを使っていた息子2くんが大きいまくらを欲しがるので。

・・・というか、わたしのまくらが息子2くんにとられちゃったので!

もともと息子1くんとわたしで同じ種類のまくらを愛用していました。

最近になって、息子2くんが息子1くんの隣に、ぴったりわたしのまくらを並べて、二人そろって寝るようになりました。

すっかり息子2くんにまくらを占領されているので仕方なく~といった感じです。

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障害児の行動に気持ちは現れる

「誰のまくら買うの~?」という息子2くんに、

「ママのだよ、息子2くんに毎日まくらとられちゃうから」というと、

「息子2くんが寝る場所に、まくらがあるから使ってるだけだよ」と息子2くん。

いやいや、並べてるのは息子2くんでしょ~。

毎晩、まくらカバー代わりのふわふわバスタオルでまくらをしっかりくるんで

二つのまくらをぴったりくっつけて~。

「息子1くんと一緒に寝たいんでしょ~。仲良しだなぁ」とわたしが言うと、

「違うよ!仲良しだけど、まくらを並べてなんかないよ」と息子2くん。

「まくらを並べてるのは、息子1くんだよ。

タオルできれいにくるんでるのも、息子1くんだよ」

「え?」

障害児の行動は言葉より、正直に気持ちを表す

息子1くんは話せません。

急に泣いたり、大声や奇声を上げたり、走りだしたり暴れたり、反対に笑いだしたら止まらなかったりします。

自分の欲求(やりたくないこと・食べたい・遊びたい・帰りたい)などは伝えようとしてきますが、基本的に意思疎通は難しいです。

中学生ですが、心は2歳くらいと言われていますし、母としてもそれくらいかなと思います。

そんな息子1くんが、毎晩。

まくら2つをタオルでくるんで(毎日洗濯するのではずしています)、

息子2くんの寝る場所(はじっこ)にまくらをおいて、

その横にきれいにぴったりもう一つ自分のまくらを並べる。

「息子2くんに、このまくらを使ってほしい」という気持ちを表している行動ですよね。

「自分のお気に入りにまくらを使ってほしい」

=「大事だよ」「大好きだよ」

という気持ちそのものなんじゃないかと。

「いつも、手伝ってくれてありがとう」の気持ちかもしれません。

言葉が話せない分、息子1くんの気持ちをすべて理解するのはとても難しいことです。

でも、言葉は簡単に嘘をつきます。

反対に行動は、気づきづらいこともあるけど、必ず気持ちに基づいて起こしているアクションです。

また、少しだけど、わたしも、息子1くんの気持ちに触れられた気がしました。

自閉傾向のお子さんの気持ちは読みにくいですが、ぜひ行動をじっくり見てあげて下さい。

その子の想いは必ず行動に出ていますから。

息子1くん、弟の息子2くんを大事にしてくれてありがとう。

息子2くん、息子1くんの気持ちにこたえてくれてありがとう。教えてくれてありがとう。

最後に

新しいものはなかなか息子1くんはなじめません。

気に入ればいつの間にか、自分のもののように扱っています(*´∀`*)

今回のまくらは、どうなるでしょうか~。

ニトリ店内でひとめぼれしたクロワッサンクッションは、家の中ではもずっと携帯しています・・・

 

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

皆様にもふとしたやさしさに気づく日になるといいなぁと願っております~。